<相場の読み筋>3月29日

2024/3/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比47.29ドル高の3万9807.37ドルと続伸、ナスダック総合指数は同20.063ポイント安の1万6379.458ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億8663万株、ナスダック市場が48億6300万株だった。NYダウは21日の終値ベースの史上最高値(3万9781ドル)を更新した。米10-12月GDP(国内総生産)の改定値が年率換算で前期比3.4%増となり、市場予想平均の同3.2%増を上回った。堅調な経済状況が支えとなったものの、29日にFRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ指標として重視する米2月PCE(個人消費支出)価格指数の発表を控えるほか、同日の米国株式市場が「聖金曜日」で休場となることもあり、方向感に欠ける展開だった。NYダウ採用銘柄では、スリーエムやウォルト・ディズニー、ビザなどが、値上がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう28日に大幅反落した反動や、短期的な戻りを狙った買いなどが先行するとみられる。ただ、週末、月末、年度末が重なるほか、日経平均採用銘柄の入れ替えもあり、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(28日は151円43-45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同163円55-59銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、日本製鉄<5401.T>、クボタ<6326.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比130円高の4万360円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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