日経平均は426円高と高値引け、指数堅調もプライム売買代金は2カ月半ぶり低水準=9日後場

 9日後場の日経平均株価は、前日比426円09銭高の3万9773円13銭と大幅に続伸し、きょうの高値引けで取引を終えた。TOPIX(東証株価指数)も同26.37ポイント高の2754.69ポイントと続伸した。朝方の買いが一巡した後、上値を抑えられる場面もみられたが堅調に推移。午後に入り、植田和男日銀総裁が参議院の財政金融委員会で、「当面は緩和的な市場環境が継続する」と述べた。緩和的な政策の継続が意識され、日経平均は上げ基調を強めた。東証プライム市場の出来高は15億5143万株、売買代金は3兆9596億円。売買代金が4兆円割れとなるのは、1月30日(3兆7547億円)以来。騰落銘柄数は値上がりが1155銘柄、値下がりは441銘柄、変わらずは56銘柄。

 業種別では、33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落した。三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>の空運株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株や、ディスコ<6146.T>、SMC<6273.T>などの機械株も堅調。信越化<4063.T>、日東電<6988.T>などの化学株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株もしっかり。一方、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、塩野義薬<4507.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が安い。

 個別では、リソー教育<4714.T>、野村マイクロ<6254.T>、ジャステック<9717.T>(監理)、さくら<3778.T>、RSTECH<3445.T>などが上昇。半面、ローム<6963.T>、マニー<7730.T>、北越コーポ<3865.T>、朝日インテク<7747.T>、Mラインズ<3901.T>などが下げた。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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