<相場の読み筋>4月12日

2024/4/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前日比2.43ドル安の3万8459.08ドルと小幅に4日続落、ナスダック総合指数は同271.838ポイント高の1万6442.198ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6249万株、ナスダック市場が44億3242万株だった。ナスダック総合指数は3月22日に付けた終値ベースでの史上最高値(1万6428ポイント)を、3週間ぶりに更新した。米3月PPI(生産者物価指数)で、食品とエネルギーを除くコアが前年比2.4%上昇し、市場予想平均の同2.3%上昇を上回った。根強いインフレを確認する格好となり、前日に続き利下げ期待が後退し、NYダウはさえない展開となった。一方、ハイテク株は堅調な値動きが続き、ナスダック市場ではマイクロン・テクノロジーズやアップル、エヌビディアなどが買われ、総合指数の上昇を支えた。

 12日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価はきのう11日に続落したが、下げ渋る動きをみせていたことや、現地11日にナスダック総合指数が終値ベースでの史上最高値を更新したことも支えに、買い先行スタートが見込まれる。ただ、戻り待ちの売りが警戒されるほか、週末要因もあり上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=153円台の前半(11日は153円12-14銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の前半(同164円50-54銭)と小動き。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、クボタ<6326.T>、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比225円高の3万9635円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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