<米国株情報>ボーイングとNASA、有人宇宙船打ち上げ中止―5日以降に延期へ

株式

2024/6/3 10:11

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>とNASA(米航空宇宙局)は1日、米東部時間午後零時25分に打ち上げ予定だったカプセル型有人宇宙船「CST-100 スターライナー」の打ち上げを直前になって中止した。打ち上げが中止されるのはこれで5回目。

 当初5月6日に打ち上げ予定だったが、バルブの不具合やヘリウム漏れなどが見つかり、4回にわたって延期されていた。今回の中止はロケット打ち上げのコンピューターに不具合が見つかったためで、NASAは調査中としている。

 打ち上げは予備日を設けており、次の打ち上げ日は5日か6日なるもよう。

 スターラーナイナーにはNASAの2人の宇宙飛行士が搭乗し、地球の軌道上の国際宇宙ステーション(ISS)で約1週間滞在するほか、食料や医療品、交換部品など200ポンド超の貨物を運ぶ予定となっている。スターライナーは19年に無人飛行を実施し、22年にはISSへのドッキングに成功しているが、有人飛行は初めて。

 スターライナーは4人まで搭乗でき、10回の再利用が可能。EV(電気自動車)大手テスラ<TSLA>のイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が率いる宇宙ベンチャー企業のスペースXの宇宙補給船「ドラゴン」と競合するが、数年の後れを取っている。

 NASAは14年9月、ボーイングとスペースXをISSへのNASAの宇宙飛行士の輸送委託契約を結んでいるが、20年にドラゴンによる有人宇宙飛行が成功している。なお、スターライナーはNASAと6回の輸送契約を結んでいる。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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