日経平均19円安と小反落、手控えムードが広がるなか引けにかけ下げ渋る=7日後場

 7日後場は日経平均株価が、前日比19円58銭安の3万8683円93銭と小反落、TOPIX(東証株価指数)が同2.20ポイント安の2755.03ポイントと下げて取引を終えた。朝方から、きのう6日の上値の重い動きが継続。手がかり材料難のなか、戻り待ちの売りに押された。日経平均は午前11時1分に、同142円66銭安の3万8560円85銭を付けた。手控えムードが広がるなか、動意に乏しく展開が続いたが、取引終了にかけて下げ渋る格好となった。東証プライム市場の出来高は13億4640万株で、売買代金は3兆4623億円にとどまり、5月27日(3兆3847億円)以来の3兆5000億円割れ。騰落銘柄数は値上がりが954銘柄で、値下がりの633銘柄を上回った。変わらずは60銘柄だった。

 市場では「現地7日の米5月雇用統計の発表を控えるほか、11-12日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)も開かれることから、積極的にポジションは取りにくく、様子見姿勢が強まった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、全33業種のうち16業種が下落、17業種が上昇した。関西電<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も弱い。一方、住友電工<5802.T>、SWCC<5805.T>などの非鉄金属株や、OLC<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株、信越化<4063.T>、日東電<6988.T>などの化学株が高い。

 個別では、塩野義薬<4507.T>、ホソミクロン<6277.T>、三井松島HD<1518.T>、サワイGHD<4887.T>、オイラ大地<3182.T>などが下落。半面、ミガロHD<5535.T>、Mフォワード<3994.T>、宮越HD<6620.T>、恵和<4251.T>、JMDC<4483.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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