<相場の読み筋>10月12日
2018/10/12 7:28
11日の米国株式は、NYダウが前日比545.91ドル安の2万5052.83ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同92.989ポイント安の7329.061ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が11億6826万株、ナスダック市場が31億373万株だった。引き続き、米中の対立による貿易摩擦の激化が警戒されるなか、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が大幅に続落したことも重しとなった。ただ、朝方には、9月CPI(消費者物価指数)が前月比0.1%上昇し、市場予想平均の同0.2%上昇に届かなかったことから、金利上昇への過度な警戒感が後退し、反発する場面もみられた。NYダウ採用銘柄は前日に続き全30銘柄が下落し、ファイザーやエクソン・モービル、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。
12日の東京株式は続落スタート後、もみ合いとなりそう。現地11日の米国株式が続落した動きを受け、売りが先行するとみられる。売り一巡後は、きのう11日に大幅安を演じていたこともあり、短期的なリバウンドを狙った買いで下げ渋る場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の前半(11日の終値112円22-23銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円50-54銭)と円安に振れている。為替市場での円高一服の動きから、輸出関連銘柄は戻りを試す動きが出る可能性もある。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などを中心に、11日の東京終値に比べ全面安だった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比95円安の2万2485円。
(イメージ写真提供:123RF)
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