日経平均は422円安と大幅に3日続落、一時心理的なフシ目の2万1000円を割り込む=18日後場

 18日の日経平均株価は、前日比422円94銭安の2万1046円24銭と大幅に3日続落して取引を終了した。現地17日の欧米株安を受け、朝方から売りが先行。午前10時すぎ、株価指数先物にまとまった売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大した。時間外取引での米株価指数先物が下落し、18日の中国・上海市場も3日続落となるなど、海外市場もさえない動きで、手控えムードが広がった。後場に入り、再び株価指数先物にまとまった売りが出たこともあり、下値を模索する展開で、午後2時55分には、同475円74銭安の2万993円44銭ときょうの安値を付け、取引時間中としては6月18日以来、1カ月ぶりに心理的なフシ目の2万1000円を割り込んだ。為替相場は、一時ドル・円が1ドル=107円60銭台(17日終値は108円26-27銭)へ円高が進む場面がみられたが、午後に入り落ち着いた推移となった。東証1部の出来高は12億8872万株、売買代金は2兆1777億円。売買代金は1日(2兆2028億円)以来、3週間ぶりに2兆円を超えた。騰落銘柄数は値上がり55銘柄、値下がり2075銘柄、変わらず20銘柄だった。

 市場では「4-6月期決算発表の本格化を控えポジションを取りづらいなか、21日には参議院選挙の投開票もあり、買いが見送られるなか、下げ幅が拡大したようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券株も下げた。東証業種別指数は、全33業種が下落した。

 個別では、ランド<8918.T>、古野電気<6814.T>、アトラエ<6194.T>、ワールド<3612.T>、パソナ<2168.T>などが下落。半面、曙ブレキ<7238.T>、三桜工<6584.T>、学情<2301.T>、イオンファン<4343.T>、ヴィンクス<3784.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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