NZドル週間場況=NZ7-9月期CPIに注目

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2019/10/15 16:44

NZドル高・円安 68.63円(+1.04円)

 7-11日のNZドル・円は上昇した。週前半はNZ利下げ観測や閣僚級の米中通商協議を巡る警戒感からNZドル・円の上値は重かった。10日は米政府が中国の通信機器大手ファーウェイの製品供給を一部米企業に認めると伝わり、リスクオフムードが後退。NZドル買い・円売り優勢となった。11日、閣僚級米中通商協議で両国が部分合意し、15日発動予定だった米国による対中関税引き上げが見送られると、NZドル・円は一段高となった。

 債券市場では、長期債利回りが上昇した。週前半は閣僚級の米中通商協議を巡る警戒感が意識されたが、週後半は警戒感が和らぎ、安全資産とされるNZ債券は売り優勢となった。10年債利回りは前週末の0.99%から1.16%に上昇して越週した。

 14-18日のNZドル・円は上値の重い流れか。今週はNZ7-9月期CPI(消費者物価指数)の発表がある。さえない結果となれば追加利下げ観測が強まりそうだ。このほか、IMF(国際通貨基金)による世界経済見通し、EU(欧州連合)首脳会議、中国7-9月期GDP(国内総生産)、豪9月雇用統計、米9月CPIなどに注目したい。

提供:モーニングスター社

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