ユーロ週間場況=ユーロ・円、EU首脳会議に注目

経済

為替

2019/10/15 16:42

ユーロ高・円安 119.71円(+2.32円)

 7-11日のユーロ・円は上昇した。週初7日は、欧州株式が堅調に推移し、ユーロ・円も小幅に上昇した。8日は、独8月鉱工業生産が市場予想を上回ったものの、上値の重い展開となった。9日は、EU(欧州連合)が英国のEU離脱交渉で大幅に譲歩する用意があると一部で報じられ、ユーロ買い・円売りが優勢となった。10日は、英・アイルランド首脳会談で離脱合意への道筋を見出せることで一致と伝わり、ユーロ・円も上昇した。11日は、独政府が20年成長見通しを1.5%から1.1%に下方修正すると伝わったものの、米中貿易協議への進展期待が高まり、ユーロ・円の上昇が続いた。

 債券市場で、短期債利回り、長期債利回りともに上昇した。10日の英・アイルランド首脳会談を受け、英国のEU離脱交渉が進展するとの期待感が高まった。独2年債利回りは前週末のマイナス0.78%からマイナス0.72%に上昇、独10年債利回りは前週末のマイナス0.59%からマイナス0.44%に上昇して越週した。

 14-18日のユーロ・円は、EU首脳会議に注目か。17、18日にはEU首脳会議の開催が予定されており、英国のEU離脱問題が話し合われる。楽観的な見方が増えてはいるものの、EU側のミシェル・バルニエ首席交渉官がアイルランドと北アイルランド国境をめぐる関税協議には「なお大きな溝」が残ると述べたと伝わるなど、予断を許さない状況が続く。米の対EUの追加関税が18日に発動し、こちらの影響も注視したい。

提供:モーニングスター社

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