明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、海外要因に不透明感を残す

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2019/11/25 17:10

 あす26日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。米中貿易協議をはじめとする海外要因に不透明感を残し、積極買いは期待しにくい。

 前週末22日には、トランプ米大統領が米中貿易協議の第1段階の合意について「近い可能性がある」と発言し、中国の習近平国家主席は「貿易戦争の回避に積極的に取り組んでいると述べた」と伝わった。米中協議の進展期待が高まり、同日の米国株が上昇するとともに日本株買いにつながった。ただし、米中交渉はこれまで何度もとん挫してきた経緯があり、「合意署名に向けた動きがハッキリしないと上値へは進みにくい」(準大手証券)との声が聞かれる。また、「米中協議の行方次第ではダウンサイドリスクがある」(銀行系証券)との見方も出ている。

 一方、香港の区議会議員選挙(24日投票)は25日、開票作業が進み、政府に批判的な立場の民主派が圧倒的な勝利を収める一方、親中派は大敗を喫したもようだ。今後は、香港政府や中国政府の対応が焦点になり、その動向を見極める必要がある。

 25日の日経平均株価は続伸し、2万3292円(前週末比179円高)引け。前週末の米国株高を受け、買いが先行した。香港ハンセン指数が高く、中国・上海総合指数が下げ転換後に切り返したことも支えとなり、上げ幅は一時230円を超えた。後場は、利益確定売りに伸び悩んだが、下値は限定された。

提供:モーニングスター社

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