信用関連データ=売り残が3週連続で減少、買い残は4週連続の増加、信用倍率は2.83倍に上昇

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株式

2020/2/4 16:43

 1月31日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比110億円減の8706億円、買い残は同238億円増の2兆4637億円だった。売り残は3週連続で減少し、買い残は4週連続で増加した。信用倍率は前週の2.77倍から2.83倍に上昇した。

 この週(1月27-31日)の日経平均株価は31日終値が24日終値比622円安の2万3205円だった。5営業日中3営業日で値を下げ、なかで27日(483円安)と30日(401円安)の大幅下落が響いた。27日は、新型肺炎の感染拡大が警戒され、リスク回避の売りが先行した。前週末の米国株安に続き、時間外取引で米株指数先物が下落し、円高・ドル安も嫌気され、下げ幅は一時500円を超えた。30日は、新型肺炎リスクとともに時間外の米株先物安や、台湾株の大幅下落、香港株の続落などが重しとなり、軟調に推移した。信用需給面では、下げ過程で売り方の買い戻しが続く一方、押し目狙いで買い建玉が積み上がったとみられる。

 一方、2月4日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、44.1%(3日は43.2%)。2営業日連続で上昇し、40%台は11営業日連続となった。この日の日経平均株価は反発し、2万3084円(前日比112円高)引けとなった。朝方は、新型肺炎リスクへの警戒感から売り先行となり、下げ幅は110円を超えた。一巡後は、香港ハンセン指数がプレオープニングで高く始まり、中国・上海総合指数のプラス浮上も支えとなり、上げ転換。円がやや弱含むとともに、時間外取引での米株価指数先物の一段高もあって、後場終盤には上げ幅が140円を超える場面もあった。カラ売り比率は高水準にあり、地合いが落ち着けば買い戻しを誘いやすいが、一方で弱気に傾きつつある状況であり、軟地合いとなれば一段の比率上昇が予想される。

提供:モーニングスター社

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