<相場の読み筋>3月5日

2020/3/5 7:33

 4日の米国株式は、大幅に反発した。NYダウが前日比1173.45ドル高の2万7090.86ドル、ナスダック総合指数が同333.998ポイント高の9018.088ポイントで取引を終了。NYダウは2日(1293.96ドル)に次ぐ、過去2番目の上げ幅となった。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億2869万株、ナスダック市場が36億904万株だった。民主党の大統領候補指名争いで序盤戦最大のヤマ場となる「スーパーチューズデー」において、バイデン元副大統領が代議員獲得数を大幅に伸ばした。対立候補のサンダース上院議員が掲げる政策は、米国財政を悪化させるとの見方もあり、バイデン元副大統領の躍進を好感する格好となった。2月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比18万3000人増となり、市場予想平均の同17万人を上回ったことも支えとなった。NYダウ採用銘柄は、全30銘柄が上昇。値上がり率の上位には、ユナイテッドヘルスやアメリカン・エキスプレス、ファイザーなどが入っている。

 5日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。きのう4日の日経平均株価は上げ幅を縮小したものの、底堅く推移した。現地4日の米国株式が大幅な反発となったこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、値動きが不安定ななか、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面もありそう。足元で、取引時間中の値動きが荒くなる傾向にあることから、手控えムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(4日終値は107円52-54銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の後半(同119円98銭-120円02銭)と小動き。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比260円高の2万1390円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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