クラレが昨年来安値、岩井コスモ証は「B」・目標株価1150円に引き下げ

株式

2020/3/9 16:07

 クラレ<3405.T>が続落、50円安の1029円まで売られ、連日の昨年来安値更新。岩井コスモ証券では6日付で、投資判断を「B+」(やや強気)から「B」(中立)に、目標株価を1500円から1150円に、それぞれ引き下げている。

 「決算発表後に株価が大きく下落し、PBRが1倍を大きく下回るなど株価は底値圏と考えられる」とする一方で、世界経済の成長鈍化が不可避となるなか当面は上値が重たい展開が予想されることから、「B」に引き下げるとしている。最終顧客の工場が武漢及び湖北省周辺に存在し、新型コロナウイルスによる生産停滞や物流寸断の影響が光学用ポバールフィルムに及ぶ可能性があることも懸念材料と指摘している。

 同証券では連結営業利益について、20年12月期570億円(前期比5%増、会社側計画は600億円)、21年12月期620億円と試算。20年12月期は、中国大手液晶メーカーの工場が武漢と武漢のある湖北省の周辺の省にあることから新型コロナウイルスのサプライチェーン、特に、液晶パネルの生産や物流に与える影響を考慮する必要があると考え、会社側計画に比べ保守的な数値となっている。

 9日の終値は、前週末比30円安の1049円。

提供:モーニングスター社

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