<相場の読み筋>3月11日

2020/3/11 7:29

 10日の米国株式は、4日ぶりに大幅反発した。NYダウが前日比1167.14ドル高の2万5018.16ドル、ナスダック総合指数が同393.577ポイント高の8344.253ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が18億1631万株、ナスダック市場が42億7805万株だった。トランプ米大統領は、新型肺炎による経済への影響を回避するため、感染拡大で被害を受けた業種を対象に、給与減税や所得補償など大規模な景気対策を行うと表明。景気対策への期待感や、前日に大幅安を演じていた反動もあり、買い戻す動きが強まった。また、前日に大きく下落していたNY原油先物WTI価格が反発したことも支えとなった。NYダウ採用の全30銘柄が反発し、値上がり率の上位にはJPモルガンやホーム・デポ、アップルなどが入っている。

 11日の東京株式は続伸後、日経平均株価が心理的なフシ目の2万円を試す場面もありそう。きのう10日に下げ渋る動きを見せていたことや、現地10日の米国株式が大幅な上昇となったこともあり、買い優勢のスタートが期待される。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(10日終値は103円84-86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の後半(同118円18-22銭)と円安方向にある。円相場の落ち着きもあり、輸出関連銘柄に見直しの動きが進むことも想定される。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、日産自<7201.T>、ソフバンG<9984.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比165円高の1万9975円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ