<相場の読み筋>3月24日
2020/3/24 7:31
23日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比582.05ドル安の1万8591.93ドル、ナスダック総合指数が同18.843ポイント安の6860.674ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が15億8458万株、ナスダック市場が42億9254万株だった。新型コロナウイルスの流行拡大に対応して、米政府が打ち出した経済対策案に関し、上院で与野党が対立し審議が滞った。対策の遅れが懸念され、売り優勢の展開が続いた。FRB(米連邦準備制度理事会)は、緊急のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し、米国債や住宅ローン担保証券の買い入れ量を当面無制限で買い付けると発表したが、影響は限られた。NYダウが終値ベースで1万9000ドルを割り込むのは、16年11月21日(1万8956.69ドル)以来、約3年4カ月ぶり。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズやシェブロン、マクドナルドなどが、値下がり率の上位に入っている。
24日の東京株式は、堅調な展開が期待される。日経平均株価は、きのう23日に3日ぶりに反発した。市場では「指数連動型ファンドが3月に受け取る配当分の一部を再投資に振り向けたようだ」(中堅証券)との声も聞かれ、下支え要因として意識されそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円前後(23日終値は110円23-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同117円86-90銭)と円安方向に振れている。輸出関連銘柄を中心に、下値を拾う動きが出ることも期待される。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天<4755.T>、コマツ<6301.T>、ソフバンG<9984.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。23日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日大阪取引所終値比305円高の1万7255円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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