<相場の読み筋>3月25日

2020/3/25 7:32

 24日の米国株式は、3日ぶりに大幅反発した。NYダウが前日比2112.98ドル高の2万0704.91ドル、ナスダック総合指数が同557.183ポイント高の7417.857ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が16億9764万株、ナスダック市場が43億4909万株だった。米政府が議会に提出した、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する経済対策法案の審議が難航するなか、下院のペロシ議長が、法案成立に向け楽観的な見方を示したと報じられた。同法案の成立期待が高まり、買い戻しの動きを誘う格好となり、NYダウは13日の上げ幅(1985.00ドル)を超え過去最大の上昇をみせ、終値ベースで3日ぶりに2万ドルの大台を回復した。同指数の採用銘柄では、シェブロンやアメリカン・エキスプレス、ボーイングなどが値上がり率の上位に入っている。

 25日の東京株式は続伸後、心理的なフシ目の1万9000円を意識する場面もありそう。きのう24日の大幅高に加え、現地24日の欧米株式が大幅上昇した動きを受け、株価指数先物を中心に買い先行となろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(24日終値は110円52-55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同119円69-73銭)と円安方向に振れていることも追い風となりそう。ただ、買い一巡後には、戻り待ちの売りも控えているとみられ、荒い値動きとなりやすいことには注意したい。24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、キリンHD<2503.T>、TDK<6762.T>などを中心に、24日の東京終値に比べ全面高。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日大阪取引所終値比680円高の1万8950円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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