<無料公開>NYダウが2112ドル高、経済対策期待で過去最大の上げ――日本株ラリーの継続性注目

2020/3/25 8:00

 米国市場で24日、NYダウが前日比で2112ドル高と過去最大の上げ幅(従来は13日の1985ドル)を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の大規模な経済対策について、与野党協議で近く合意するとの見方が市場心理を好転させた。

◎アップルが時価総額1兆ドルに復帰

 経済対策は空前の2兆ドル(約220兆円)に上るとみられている。一方、金融面でもFRB(米連邦準備制度理事会)が国債やMBS(不動産ローン担保証券)の無制限購入などの思い切ったマーケット支援策を打ち出していることで、急速に安心感が広がっている。

 個別銘柄では、これまで売り込まれてきた空運や自動車、クルーズ、カジノ株などの上昇が目立ち、買い戻しの動きが鮮明化した。また、IT価も急上昇し、一時マイクロソフト1社となっていた時価総額1兆ドルにアップルが復帰した。

 きょう25日の東京市場でも、前日からの買いの勢いが加速しそうだ。米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均株価先物は1万9000円を上回る水準で推移している(24日の日経平均終値は1万8092円)。

◎日経平均上値メドは1万9300円台

 一方、コロナ・ショックによる急落後のラリーの継続性にも注目が集まる。2008年のリーマン・ショック後の相場の局面を参考にすると、例えば日経平均は同年9月22日の高値1万2263円から次の安値(10月10日の8115円)までに約34%下落した。コロナ・ショックでは今年2月20日の高値2万3806円から3月19日の安値(1万6358円)までの下げ幅に相当する。08年10月10日からの反発は同月15日の9601円まで18%上昇した。これを当てはめると、次の高値のメドは1万9351円となる。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ