<相場の読み筋>3月27日

2020/3/27 7:35

 26日の米国株式は、NYダウが前日比1351.62ドル高の2万2552.17ドルと大幅に3日続伸、ナスダック総合指数が同413.242ポイント高の7797.537ポイントと急反発して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が16億2443万株、ナスダック市場が39億1102万株だった。米上院は、政府が提出した新型コロナウイルスの流行に対応した総額2兆ドル(約220兆円)規模の経済対策法案を可決。同法案の下院での可決期待が高まったことに加え、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「政策手段に限界はない」と述べたこともあり、上げ幅を拡大した。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやシェブロン、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが値上がり率の上位に入っている。

 27日の東京株式は反発後、堅調な展開となりそう。きのう26日に大幅反落した反動や、現地26日の欧米株式が上昇したことを受け、買い先行のスタートとなろう。3月期決算銘柄の配当や優待の権利付き最終売買日にあたることから、権利取りを目的とした買いも支えになるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(26日終値は110円47-49銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円68-72銭)と小動き。買い一巡後は、対ドルでの円高方向への動きに対し、神経質な展開となる場面も想定され、注意したい。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、デンソー<6902.T>、日産自<7201.T>などが、26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日大阪取引所終値比745円高の1万9105円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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