<相場の読み筋>3月30日
2020/3/30 7:43
前週末27日の米国株式は、NYダウが前日比915.39ドル安の2万1636.78ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同295.159ポイント安の7502.378ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が13億5660万株、ナスダック市場が38億4818万株だった。NYダウは、前日までの3日間で3960ドルを超える上昇をみせていたことから売りが先行。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、27日現在で新型コロナウイルスの世界での感染者数が55万人を超えたことが判明。流行拡大による世界経済への影響が警戒されたほか、週末要因もあり、NYダウは一時1080ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ボーイングやシェブロン、ウォルト・ディズニーなどが値下がり率上位に入っている。
30日の東京株式は反落か。新型コロナウイルスの感染拡大による景気不安を背景に、27日の欧米株式が大幅に下落した流れを受け、リスク回避の売りが先行しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台後半(前週末終値108円90-92銭)、ユーロ・円は1ユーロ=119円台後半(同120円01-05銭)と円高に振れており、輸出関連株の重しとして意識されよう。3月期末配当落ち分の影響も下押し要因となる。
ただ、安倍晋三首相は28日、新型コロナ感染拡大を踏まえ、過去最大規模の緊急経済対策を策定するよう指示し、一定程度の下支えにはなりそう。需給面では日銀のETF(上場投資信託)買いや、配当再投資に絡んだ買いが期待され、売り一巡後は、後場にかけて下げ渋る可能性もある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比520円安の1万8560円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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