<相場の読み筋>4月1日

2020/4/1 7:32

 3月31日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比410.32ドル安の2万1917.16ドル、ナスダック総合指数が同74.053ポイント安の7700.098ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が17億4793万株、ナスダック市場が38億5805万株だった。米3月CB消費者信頼感指数が120.0と市場予想平均の110.0を上回ったものの、2月改定値の132.6から大幅に低下。消費動向の先行き不透明感に加え、ジョンズ・ホプキンス大学の調査で、新型コロナウイルスによる死亡者が全米で3000人を超えたと報じられたこともあり、リスク回避姿勢が強まる格好となった。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやホームデポ、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)などが、値下がり率の上位に入っている。

 4月1日の東京株式は、軟調な展開を強いられそうだ。きのう3月31日の弱い動きや、米国株式が下落したこともあり、売りが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(3月31日終値は108円41-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の半ば(同119円21-25銭)と円高方向に振れている。円高による業績への影響を警戒する動きが強まりそう。日本時間の午前10時45分に、中国で3月財新製造業PMIが発表されることから、内容を確認したいとして、様子見ムードが広がる場面も想定される。3月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、デンソー<6902.T>、ファナック<6954.T>などが、同31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、31日大阪取引所終値比65円安の1万8645円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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