<相場の読み筋>5月1日

2020/5/1 7:37

 4月30日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比288.14ドル安の2万4345.72ドル、ナスダック総合指数が同25.159ポイント安の8889.551ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が15億2354万株、ナスダック市場が40億9305万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が383万9000件となり、市場予想平均350万件よりも悪く、米3月個人支出も前月比7.5%減と市場予想平均の同5.1%減よりも悪化した。前日29日に大幅高となっていた反動もあり売りが先行。NYダウは一時440ドルを超える下げをみせる場面もあった。同採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、レイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)などが値下がり率の上位に入っている。

 5月1日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。きのう4月30日に大幅反発した反動や、現地同30日の欧米株式が下落したこともあり、売りが先行しそうだ。5連休を控えることもあり中長期的な資金の流入は控えられるとみられ、ポジション調整の売りが優勢となる場面もありそう。一方、値動きの軽い中小型株には、短期的な資金を中心に引き続き物色の矛先が向かいそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(4月30日終値は106円59-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の前半(同116円00-04銭)と円安方向にあり、輸出関連銘柄には下支えとなりそう。4月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>、デンソー<6902.T>などが、同30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日大阪取引所終値比70円安の1万9990円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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