<相場の読み筋>7月31日

2020/7/31 7:45

 30日の米国株式は、NYダウが前日比225.92ドル安の2万6313.65ドルと反落、ナスダック総合指数は同44.870ポイント高の1万587.813ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2622万株、ナスダック市場が40億4422万株だった。米4-6月期GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済みの年率換算で32.9%減となり、過去最大の減少幅となった。景気の先行きへの警戒感が強まり、幅広い銘柄が売られる格好となり、NYダウは一時、540ドルを超える下げをみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、フェイスブック<FB>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 31日の東京株式は続落後、もみ合いとなりそう。きのう30日の弱い動きが継続するとみられ、月末と週末が重なることもあり、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の後半(30日終値は105円06-08銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同123円52-56銭)と円安方向にある。対ドルでの円高による業績への影響を警戒して、輸出関連銘柄には重しとなりそう。ただ、通常取引終了後に20年4-6月期の決算発表を行った、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックが時間外取引で急騰していることから、IT関連銘柄に関心が向かう可能性もありそう。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、コマツ<6301.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所終値比90円安の2万2230円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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