日経平均は202円高と大幅反発、もみ合い商状ながら上げ幅を広げる=10日後場

 10日の日経平均株価は、前日比202円93銭高の2万3235円47銭と大幅に反発して取引を終了した。きのう9日に下げ渋りの動きをみせ、現地9日の欧米株が上昇したことから買いが先行。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となり、上値は重かった。後場に入り、もみ合い商状が続いていたが、時間外取引で米株価指数先物が再度上昇したことが意識され、午後2時55分には、同217円77銭高の2万3250円31銭と前場の高値(2万3242円78銭)を更新するなど、上げ幅を拡大した。為替市場では、ドル・円が1ドル=106円10銭台(9日終値は105円93-94銭)で小動き。東証1部の出来高は11億5119万株、売買代金は2兆1663億円。騰落銘柄数は値上がり1523銘柄、値下がり562銘柄、変わらず87銘柄だった。

 市場では「7月31日や8月28日の下落場面では、75日移動平均線(10日時点で2万2640円)が支えとなったことから、下値として意識され、押し目買いを入れやすい状況にあるようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株が上昇。日立キャピタル<8586.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も堅調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も上げた。東証業種別指数は、全33業種が上昇した。

 個別では、キリン堂HD<3194.T>、ビューティガレージ<3180.T>、ダイヤHD<6699.T>、ぴあ<4337.T>、ベステラ<1433.T>などが上昇。半面、DLE<3686.T>、トップカルチ<7640.T>、トビラS<4441.T>、サイネックス<2376.T>、アセンテック<3565.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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