<相場の読み筋>11月11日
2020/11/11 7:33
10日の米国株式は、NYダウが前日比262.95ドル高の2万9420.92ドルと続伸、ナスダック総合指数は同159.927ポイント安の1万1553.856ポイントと続落して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が12億2248万株、ナスダック市場が45億6345万株。前日に続き、新型コロナウイルス感染症ワクチンの実用化で、経済状況が正常化に向かうとの期待感が優勢だった。景気敏感株とされるシェブロン<CVX>や3M<MMM>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが買われ、NYダウは一時320ドルを超える上昇をみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが下落し、同指数の重しとなった。
11日の東京株式は続伸後、もみ合いか。きのう10日の日経平均株価は、買い先行後、急速に伸び悩んだが、6日続伸して取引を終えた。短期的な過熱感が警戒されるものの、割安に放置されていた銘柄への見直し買いを中心に堅調な展開が見込まれる。現地10日の米国株式は、NYダウが続伸した一方、ナスダック総合指数は続落しており、引き続き、巣ごもり関連として物色された新興市場の銘柄は、さえない動きを強いられる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(10日終値は105円04-05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同124円12-16銭)とやや円安方向に振れている。
10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、パナソニック<6752.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比275円高の2万5225円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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