<相場の読み筋>12月4日

2020/12/4 7:41

 3日の米国株式は、NYダウが前日比85.73ドル高の2万9969.52ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同27.816ポイント高の1万2377.182ポイントと反発して取引を終了。ナスダック総合指数は2日ぶりに史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億7994万株、ナスダック市場が50億7573万株だった。米国で追加の経済対策を巡り、民主党のペロシ下院議長と共和党のマコネル院内総務が、協議を再開したと報じられた。従来は両党間で主張に隔たりがあるとされてきたが、新型コロナで失業した人への特別支援策の期限が迫るなか、双方が歩み寄るとの期待感が高まった。また、米週間の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで71万2000件となり、市場予想平均の77万5000件よりも良好だった。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やボーイング<BA>、インテル<INTC>などが、値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は、軟調な展開となりそう。きのう3日の日経平均株価は、利益確定売りと押し目を拾う動きなどから、方向感に乏しい展開だった。現地3日の米国市場では、ナスダック総合指数が史上最高値を更新しているが、為替市場で、ドル・円が1ドル=103円台の後半(3日終値は104円31-32銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円45-49銭)と円高方向に振れている。円高の影響を警戒する動きや週末要因もあり、ナスダック総合指数高を打ち消し、売りが優勢となる場面も想定される。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、東芝<6502.T>、TDK<6762.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比140円安の2万6710円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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