<相場の読み筋>1月29日

2021/1/29 7:46

 28日の米国株式は、NYダウが前日比300.19ドル高の3万603.36ドルと6日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同66.560ポイント高の1万3337.158ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億4520万株、ナスダック市場が88億3188万株だった。

 前日27日に大幅続落となった反動や、買い戻しの動きから買いが先行。米オンライン証券が、直近で高騰していたゲーム小売のゲームストップ<GME>や映画館経営のAMCエンターテインメント<AMC>に対し取引規制を実施。過熱感の解消が期待され、相場への影響が限られるとの見方が浮上、買いにつながった。NYダウ採用銘柄では、ウォルト・ディズニー<DIS>やインテル<INTC>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値上がり率の上位に入っている。米20年10-12月期GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で前期比4.0%増となり、市場予想平均と一致した。

 29日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう28日に大幅反落した反動や、現地28日の米国株式が上昇したことを受け、買い先行スタートとなろう。短期的な戻りを狙う動きや、押し目買いなどから、堅調な推移が見込まれる。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りが控えているとみられるほか、週末と月末が重なることから、模様眺めムードが強まることも想定され、停滞商状となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の前半(28日終値は104円30-32銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円13-17銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、三菱UFJ<8306.T>、ソフバンG<9984.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比345円高の2万8395円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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