南ア・ランド週間場況=ランド・円、底堅い展開か

経済

為替

2021/4/12 17:17

ランド安・円高 7.51円(-0.04円)

 5-9日のランド・円は下落した。週初は米長期金利の上昇一服を背景にランドを買い戻す動きが広がったが、上昇ピッチの速さも意識されるなか、一時1ランド=7.60円と20年1月以来のランド高値を付けたことから利益確定目的のランド売りが上値を抑えた。週後半には南ア2月製造業生産が市場予想に反して減少したため南ア経済の先行き不透明感も広がり、ランド売りが強まった。週末は米長期金利が再び上昇したうえ、金先物価格の下落も嫌気され、さえない動きとなった。

 債券市場で、長期債利回りは低下した。米長期金利の上昇が一服し、南ア債券はリスクオンの買いが優勢となった。南アランド建て15年債利回りは前週末の11.07%から10.69%に低下して越週した。

 12-16日のランド・円は、底堅い展開か。IMF(国際通貨基金)が南ア経済の成長率見通しを引き上げており、投資家心理は悪くないが、ランド・円は1年2カ月ぶりの高値圏にあることから、目先は利益確定目的のランド売りをこなしながらの展開が予想される。新型コロナの新規感染者数やワンクチン接種の動向などにも関心を払っておきたい。週内の主な南ア経済指標は、2月鉱物生産量、2月小売売上高など。

<関連銘柄>

 南ア40連動<1323.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>、

 iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ