<相場の読み筋>6月2日

2021/6/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前週末比45.86ドル高の3万4575.31ドルと4日続伸、ナスダック総合指数は同12.261ポイント安の1万3736.478ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3438万株、ナスダック市場が41億9017万株だった。5月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が61.2となり、市場予想平均の60.9を上回った。市場予想平均を超える好調な指数を受け、製造業の堅調な業績推移が期待され、景気敏感株を中心に上昇。NYダウは一時、320ドル近い上昇をみせる場面もあった。ただ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となった。同指数採用銘柄では、ボーイング<BA>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値上がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は、軟調な展開か。手がかり材料難のなか、日経平均株価は連日で弱い動きで、地合いの悪化が警戒される。一方で、新型コロナウイルスワクチンの接種体制が強化されつつあり、接種数の拡大による景気回復への期待感が支えとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(1日は109円48-50銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の後半(同134円01-05銭)とやや円高に振れている。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比15円安の2万8745円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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