日経平均は89円高と3日ぶり反発、米ナスダック指数高を受けハイテク株などに買い先行=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比89円65銭高の2万9107円98銭と3日ぶりに反発。朝方は、17日の米ナスダック総合指数の上昇を受け、ハイテク株などに買いが先行し、2万9136円74銭(前日比118円41銭高)と高く寄り付いた。その後伸び悩む場面もあったが、根強い買いに持ち直し、前引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億7920万株、売買代金は1兆3384億円。騰落銘柄数は値上がり874銘柄、値下がり1180銘柄、変わらず139銘柄。

 市場からは「ナスダック指数が高く日経平均は反発しているが、反発力が弱い。米国で商品市況が下落し、ビットコインも値下がりするなど過剰流動性を背景に買われてきたリスク資産を手じまう動きが出ている。来週は米国株が一段安する可能性があり、警戒が必要だ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が堅調。任天堂<7974.T>、ローランド<7944.T>などのその他製品株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も買われた。エーザイ<4523.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を上げた。キッコーマン<2801.T>、ヤクルト<2267.T>などの食料品株も引き締まった。

 半面、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を下げ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。

 個別では、MSJP<6539.T>、バイタルKS<3151.T>、三井ハイ<6966.T>、大同工<6373.T>、メック<4971.T>などの上げが目立った。半面、GMB<7214.T>、新電元<6844.T>、フォーカス<4662.T>、T&Gニーズ<4331.T>、名村造<7014.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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