<特集>続・魅力の中小型株(4)=アルコニクス―下値抵抗力を示し割り負け感強い

株式

2021/7/21 17:24

 アルコニックス<3036.T>は逆張り候補になる。株価は、3月4日に年初来高値1813円を付けた後、7月9日には年初来安値1400円まで調整を入れたが、足元では同安値近辺で下値抵抗力を示しつつある。22年3月期の連結業績予想は、「収益認識に関する会計基準」等の適用により、前期比較の記載はないが、実質増益見通し。1株利益は会計基準変更前の前期113.60円から今期は179.74円予想にアップし、PERは約8倍に過ぎない。PBRも0.8倍と割り負け感が強く、見直し余地は大きい。

 22年3月期予想は、収益認識会計基準の適用により、売上高が1200億円と目減りするが、営業利益は64億円を見込む。ちなみに、同基準適用前の前期実績はそれぞれ2149億8700万円、56億2100万円だった。非鉄原料の専門商社で、今期は半導体・電子部品関連需要の拡大トレンドが継続する見込み。前期後半以降に生産が急回復した自動車向け需要も底堅く、利益向上が期待されている。

 ちなみに、自動車の軽量化に伴うアルミリサイクル原料の需要増加が期待され、レアメタル(チタン、タングステン、モリブデン、レアアースなど)の取り扱いも注目ポイントになる。

提供:モーニングスター社

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