<相場の読み筋>8月24日

2021/8/24 0:00

 23日の米国株式は、NYダウが前週末比215.63ドル高の3万5335.71ドルと続伸、ナスダック総合指数が同227.989ポイント高の1万4942.652ポイントと3日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、5日に付けた終値ベースの史上最高値(1万4895.117ポイント)を更新した。出来高概算は、NY市場が7億6367万株、ナスダック市場が37億1921万株だった。米8月総合購買担当者景気指数(速報値)は55.4となり、市場予想平均の58.3を下回った。景気減速が警戒され、米10年物国債の利回りは低下(価格は上昇)。相対的な割高感が後退し、ハイテク関連株に物色の矛先が向かった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、テスラ<TSLA>などが買われた。

 24日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう23日の強い地合いや、現地23日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかり材料に乏しいことや、25日移動平均線(23日時点で2万7686円)に接近したことで、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(23日は109円90-91銭)とやや円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円83-87銭)と小動き。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日の大阪取引所清算値比80円高の2万7600円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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