<相場の読み筋>8月25日

2021/8/25 7:45

 24日の米国株式は、NYダウが前日比30.55ドル高の3万5366.26ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同77.148ポイント高の1万5019.800ポイントと4日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、連日で終値ベースの史上最高値を更新し、初めて1万5000ポイント台に乗せた。出来高概算は、NY市場が7億8168万株、ナスダック市場が37億231万株だった。FDA(米食品医薬品局)が23日に、ファイザー<PFE>と独ビオンテック<BNTX>が共同開発した、新型コロナワクチンを正式承認したことを引き続き材料視。正式承認によるワクチン接種率の高まりが期待され、経済の正常化が進むとの見方が相場を支えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコム<AMZN>やインテル<INTC>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが堅調だった。

 25日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価は、連日で大幅上昇し720円(2.7%)近い上げとなっており、手がかり材料に乏しいなか、短期的な過熱感が警戒されそう。また、政府はきょうにも、新型コロナの緊急事態宣言の対象地域に、北海道、宮城、岐阜、愛知、三重、滋賀、岡山、広島の8道県を追加する見込み。感染拡大による景気回復の後ズレ懸念が重しとして意識される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(24日は109円76-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円83-87銭)と小動き。24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、トヨタ<7203.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、24日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日の大阪取引所清算値比25円高の2万7765円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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