<相場の読み筋>9月10日

2021/9/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前日比151.69ドル安3万4879.38ドルと4日続落、ナスダック総合指数が同38.383ポイント安の1万5248.254ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8952万株、ナスダック市場が39億4280万株だった。朝方発表された、米週間の新規失業保険申請件数が季節調整済みで31万件となり、市場予想平均の33万5000件を下回った。雇用情勢の改善が期待され、NYダウが上昇する場面もみられた。ただ、米保健福祉省が同日、薬価を下げるための包括的な計画を発表。製薬企業の業績に対する先行き不透明感が台頭し、株価の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、アムジェン<AMGN>やジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、メルク<MRK>などが、値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、堅調な展開か。きのう9日の日経平均株価は、下げ幅を縮小する格好で心理的なフシ目の3万円を維持して取引を終了した。上昇ピッチの早さが警戒されるなか、底堅い動きをみせたことから、上値を試す場面もありそう。ただ、週末要因からポジション調整の売りに押されることも想定され、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(9日は109円95-96銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円99銭-130円03銭)と小動き。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、キヤノン<7751.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物12月限の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比145円高の2万9945円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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