日経平均は89円安と続落、一時プラス転換も戻り待ちの売りに上値を抑えられる=18日後場

 18日後場の日経平均株価は、前日比89円67銭安の2万9598円66銭と続落して取引を終了した。前日までの弱い動きが継続し、朝方は売り優勢でスタートした。その後も弱い動きが続き、午前11時23分には、同285円76銭安の2万9402円57銭ときょうの安値を付けている。後場も弱含みの展開となっていたが、午後2時に日本経済新聞の電子版は、19日に政府が閣議決定する経済対策の規模が財政支出ベースで55兆7000億円程度と、新型コロナウイルス禍を受け20年に編成した経済対策を超え、過去最大規模になると報じた。同報道が刺激材料となり、一時プラス転換する場面もみられたが、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となった。東証1部の出来高は12億2040万株、売買代金は2兆8167億円。騰落銘柄数は値上がり770銘柄、値下がり1314銘柄、変わらず99銘柄だった。

 市場では「大型経済対策の報道で一時上昇に転じたが、一方で、金融所得課税の強化や住宅ローン減税の控除率縮小なども検討されていることが、重しとして意識されたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、20業種が下落、13業種が上昇した。

 個別では、エイチーム<3662.T>、エーザイ<4523.T>、トリドールH<3397.T>、ナルミヤ<9275.T>、古河電池<6937.T>などが下落。半面、OKK<6205.T>、メガチップス<6875.T>、理計器<7734.T>、レアジョブ<6096.T>、木村化工機<6378.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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