日ハム急伸、株式市場でも「ビッグボス」効果!?――三菱UFJモルガン証が格上げ

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2021/12/10 12:20

 日本ハム(2282)が続伸し、4000円台を回復した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の格上げを好材料視。主力ブランドの値上げに加え、傘下のプロ野球チームに就任した元メジャーリーガー・新庄剛志新監督にも期待を寄せている。

 同証券は9日付で、日ハムのレーティングを中立の「ニュートラル」から強気の「オーバーウエート」に変更した。評価ポイントの1つが、原材料高に対応した「シャウエッセン」などの価格改定。同ブランドでは来年2月に5~12%の値上げを実施する。

 生産ラインの統廃合を同時に進めることなどを受けて、同証券はリポートでは「2兎(と)を追って失敗した前回の(値上げの)教訓を生かし、収益性重視を鮮明にしている」と指摘。戦略的な値上げととらえ、目標株価を4800円(従来4700円)に上積みした。

 一方、プロ野球興行にも注目している。北海道日本ハムファイターズの本拠地である札幌ドームの今年の1試合当たりの観客動員数は、コロナ前の2019年比で72%減の7783人にとどまった。来年はイベント規制の緩和が見込まれることに加え、「ビッグボス」の愛称で連日メディアをにぎわせている新庄監督の効果もあり大きく回復すると予想。2023年の新球場開業へ向けても追い風になるとみている。

 日ハムの株価は10日の前場に、前日比3.2%高の4050円まで買われる場面があった。11月下旬以降割り込んでいた4000円台に復帰した。

(写真:123RF)

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