<相場の読み筋>3月2日

2022/3/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前日比597.65ドル安の3万3294.95ドルと続落、ナスダック総合指数が同218.940ポイント安の1万3532.459ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が13億2861万株、ナスダック市場が61億3541万株だった。ロシアによるウクライナ侵攻で、各地で両軍による攻防が激化していると報じられ、情勢の悪化が警戒された。両国は、停戦交渉の継続で合意しているものの、先行き不透明感もあり、リスクを回避する姿勢が強まった。NYダウは一時780ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、アメリカン・エキスプレス<AXP>やボーイング<BA>、JPモルガン<JPM>などが、値下がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。きのう1日の日経平均株価は、25日移動平均線(2万7026円)に抑えられる格好で上値の重さが意識されるなか、現地1日の欧米株式がウクライナ情勢の悪化を警戒し、下落していることもあり、売り先行のスタートとなろう。また、現地2日には、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院での議会証言が行われることから、証言内容を確認したいとして、見送りムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(1日は115円03-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の後半(同129円17-21銭)と円高方向にある。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比455円安の2万6425円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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