<相場の読み筋>4月5日
2022/4/5 7:45
4日の米国株式は、続伸した。NYダウが前週末比103.61ドル高の3万4921.88ドル、ナスダック総合指数が同271.054ポイント高の1万4532.554ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億1690万株、ナスダック市場が43億1674万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)による金利引き上げへの警戒感があるなか、比較的に景気の影響を受けにくいとされるハイテク株に物色の矛先が向かい上昇を支えた。朝方は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で、ロシア軍により殺害されたとみられる民間人の遺体が多く発見されたことで、欧米各国による経済制裁の強化が懸念され、世界経済への影響を警戒し下落する場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やアップル<AAPL>、インテル<INTC>などが上昇し、同指数の上昇をけん引した。
5日の東京株式は続伸後、堅調な展開か。きのう4日の日経平均株価は、方向感に乏しい展開ながら、4日ぶりに反発して取引を終えた。底堅い動きのなか、現地4日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、手がかり材料に乏しい状況が続いていることから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=122円台の半ば(4日は122円65-66銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の半ば(同135円30-34銭)と円高方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比210円高の2万8000円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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