<相場の読み筋>4月8日

2022/4/8 7:45

 7日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比87.06ドル高の3万4583.57ドル、ナスダック総合指数が同8.483ポイント高の1万3897.300ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億768万株、ナスダック市場が45億808万株だった。前日までの弱い動きが継続し、朝方は売りが先行し、NYダウは一時、305ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、短期的な売られすぎ感から、景気動向に左右されづらいディフェンシブ系の銘柄を中心に買われ、反発に転じて取引を終了した。米10年物国債の利回りは2.6%台で高止まりとなったが、相場への影響は限られた。NYダウ採用銘柄では、メルクやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ホーム・デポなどが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価はきの7日に大幅続落した反動や、現地7日の米国株式が反発したこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、手がかり材料難のなか、週末要因もあり、積極的に買い進みづらいことから、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面もありそう。また、ウクライナとロシアの停戦協議が難航していると報じられたことも、重しとして意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=123円台の後半(7日は123円75-77銭)、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の後半(同134円85-89銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、東芝<6502.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比155円高の2万7055円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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