<相場の読み筋>4月11日

2022/4/11 7:45

 前週末8日の米国株式は、NYダウが前日比137.55ドル高の3万4721.12ドルと続伸、ナスダック総合指数は同186.304ポイント安の1万3710.996ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4619万株、ナスダック市場が42億5834万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め観測があるなか、米10年物国債の利回りが2.7%台に上昇(価格は下落)し、利ザヤの拡大見込みから金融株が物色された。一方、金利の上昇で相対的な割高感が意識されハイテク株は軟調。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラやアマゾン・ドットコム、マイクロソフトなどが下落し、同指数の重しとなった。

 11日の東京株式は、もみ合いとなりそう。日経平均株価は前週末8日、上昇幅は縮小したものの3日ぶりに反発した。25日移動平均線(前週末8日は2万6777円)が下値支持線として意識されるなか、22年3月期の決算発表の本格化を前に、手がかり材料に乏しく、積極的に上値を追う動きは限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=124円台の前半(前週末8日は124円04-05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=135円台の半ば(同134円79-83銭)と、円安方向に振れている。前週末8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、オムロン<6645.T>、トヨタ<7203.T>などが、同8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比50円安の2万6990円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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