<相場の読み筋>4月22日

2022/4/22 7:45

 21日の米国株式は、NYダウが前日比368.03ドル安の3万4792.76ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同278.413ポイント安の1万3174.652ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5654万株、ナスダック市場が48億9870万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がIMF(国際通貨基金)のセミナーで、5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において、0.5%の利上げを検討することを表明。速やかな利上げを行うとの考えも示したことから、米10年物国債の利回りが2.9%台まで上昇(価格は下落)。利上げへの警戒感が強まり、売りに押される展開となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、メタ(旧フェイスブック)やエヌビディア、アマゾン・ドットコムなどが下落し、同指数の重しとなった。

 22日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。日経平均株価はきのう21日、終値ベースで25日移動平均線(21日時点で2万7371円)を上抜いたが、3日続伸した反動や、現地21日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなろう。決算発表の本格化を控え、市場では「23年3月期以降の業績見込みや、為替の想定などを確認してからでも遅くはない」(中堅証券)との声も聞かれ、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の半ば(21日は128円02-03銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同139円89-93銭)と円高に傾いている。

 21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などが、21日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比365円安の2万7155円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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