<相場の読み筋>4月26日

2022/4/26 7:45

 25日の米国株式は、NYダウが前週末比238.06ドル高の3万4049.46ドルと3日ぶり、ナスダック総合指数が同165.559ポイント高の1万3004.852ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9955万株、ナスダック市場が45億1858万株だった。中国での新型コロナ感染者数の拡大による、世界景気への影響が警戒され、売りが先行した。ただ、リスク回避姿勢から、相対的に安全性の高い米国債に資金が流入し、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)した。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が続急落したこともあり、インフレ警戒モードが後退する格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、マイクロソフトなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 26日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は直近の2日間で960円強の値下がりとなっていた反動や、現地25日の米国株式の反発を受け、買い戻しが先行しそうだ。買い一巡後は、引き続き、時間外取引での米株価指数の動きに神経質な展開となる場面もありそう。手がかり材料に乏しいなか、消去法的に、好決算銘柄や堅調な業績動向が報じられた銘柄への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の前半(25日は128円19-21銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の前半(同137円65-69銭)と円高方向に振れている。25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、富士通<6702.T>、ローム<6963.T>などが、25日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比255円高の2万6795円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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