<相場の読み筋>6月13日

2022/6/13 7:45

 前週末10日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比880.00ドル安の3万1392.79ドル、ナスダック総合指数が同414.202ポイント安の1万1340.024ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6552万株、ナスダック市場が49億9438万株だった。注目された5月CPI(消費者物価指数)が前年同月比8.6%上昇し、市場予想平均の同8.3%を上回った。CPIの伸びが市場予想平均を超えたことで、インフレ加速を警戒したFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの積極化が警戒され、売りが優勢となった。また、6月ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が50.2と、市場予想平均の58.0を下回ったことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やゴールドマン・サックス、ボーイングなどが、値下がり率上位に入っている。

 13日の東京株式は続落後、落ち着きどころを探る展開か。前週末10日の弱い動きや、現地10日の欧米株式が下落したことを受け、売り先行スタートとなろう。売り一巡後は、短期的なリバウンドを狙った買いも見込まれるものの、もみ合い商状となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の半ば(前週末10日は133円59-62銭)と円安方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の前半(同141円95-99銭)と円高に振れている。前週末10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、三井住友<8316.T>などが、同10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比525円安の2万7325円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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