<相場の読み筋>6月24日

2022/6/24 7:45

 23日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比194.23ドル高の3万677.36ドル、ナスダック総合指数が同179.113ポイント高の1万1232.193ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9304万株、ナスダック市場が52億2466万株だった。米製造業PMIが52.4となり、市場予想平均の56.0を下回った。景気後退への警戒感から米10年物国債の利回りが一時3.0%近くまで低下(価格は上昇)し、割高感がやや後退していたハイテク株が上昇した。ただ、NYダウは一時、190ドル近い下げをみせるなど、不安定な値動きとなる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコムやアドビ、マイクロソフトなどが買われた。

 24日の東京株式は、もみ合い商状か。連日で上値の重い動きとなるなか、週末要因もあり、積極的に買い進む展開は想定しづらく「消去法的に、外部環境に左右されづらい銘柄などへの個別株物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の後半(23日は135円37-38銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同142円24-28銭)と円高方向に振れている。直近で円安に傾いていた反動とみられるが、輸出関連銘柄には重しとなりそう。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、富士フイルム<4901.T>、日電産<6594.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比75円高の2万6195円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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