<相場の読み筋>7月27日

2022/7/27 7:45

 26日の米国株式は、NYダウが前日比228.50ドル安の3万1761.54ドルと反落、ナスダック総合指数が同220.092ポイント安の1万1562.575ポイントと3日続落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億1921万株、ナスダック市場が42億5338万株だった。25日の通常取引終了後、ウォルマートが通年の利益予想を下方修正。景気動向への警戒感が台頭し、売りが優勢となった。また、米7月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が95.7と、市場予想平均の97.2を下回ったことも重しとなった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を翌27日に控えることもあり、様子見姿勢が強まったようだ。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやアマゾン・ドットコム、メタ(旧フェイスブック)などが下落している。

 27日の東京株式は、軟調な展開か。現地27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果およびパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な売買は限られるとみられ、上値は重そうだ。日経平均株価は、引き続き200日移動平均線(26日時点で2万7570円)を意識する動きとなることが見込まれ、終値ベースで同線を上回ることができるかが、ポイントになりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の後半(26日は136円65-67銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の半ば(同139円65-69銭)と円高に傾いている。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、オムロン<6645.T>、ファナック<6954.T>などが、26日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比235円安の2万7415円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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