<相場の読み筋>9月8日

2022/9/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比435.98ドル高の3万1581.28ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同246.991ポイント高の1万1791.900ポイントと8日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4995万株、ナスダック市場が42億3411万株だった。前日6日に利回りが大きく上昇した米10年物国債は、一時3.25%まで低下(価格は上昇)。金利の低下に加え、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が大幅反落したことで、インフレへの警戒感が後退し、ハイテク株を中心に買い戻す動きがみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやイーベイ、ペイパルなどが上昇率の上位に入っている。

 8日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう6日、下げ渋る動きをみせていたことや、現地7日の米国株式が上昇したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかり難のなか、戻り待ちの売りが警戒されるほか、ECB(欧州中央銀行)の定例理事会を控えることもあり、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の後半(7日は143円89-91銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同142円79-83銭)と円安方向に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、パナソニック<6752.T>、オリンパス<7733.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比250円高の2万7710円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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