日経平均は149円高と続伸、売り一巡後は持ち直す、米株先物高にアジア株高も支え=9日後場

 9日後場の日経平均株価は前日比149円47銭高の2万8214円75銭と続伸。朝方は、8日の米国株高を受け、買いが先行し、前場の早い段階で2万8286円02銭(前日比220円74銭高)まで上昇した。その後、戻り売りや利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、一巡後は持ち直し、引けにかけて2万8200円台で推移した。時間外取引で米株価指数先物が高く、香港ハンセン指数などアジア株高も支えとなった。なお、この日算出の日経平均先物・オプション9月限SQ(特別清算指数)値は2万8253円40銭。

 東証プライムの出来高は12億2470万株、売買代金は3兆1436億円。騰落銘柄数は値上がり1205銘柄、値下がり535銘柄、変わらず97銘柄。

 市場からは「夜間取引の米株先物が高く、ほぼ連動している。アジア株も総じて上昇しており、日本株だけ売る理由がない。金融引き締めによる先行き懸念はあるが、まだ金余りの余韻があるようだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。東北電力<9506.T>、中国電力<9504.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も高い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。エムスリー<2413.T>、日本郵政<6178.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株や、DOWA<5714.T>、住友鉱<5713.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属も堅調。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえず、ブリヂス<5108.T>、藤コンポ<5121.T>などのゴム製品株も安い。HOYA<7741.T>、マニー<7730.T>などの精密株も値を下げた。

 個別では、新日科学<2395.T>、ソースネクス<4344.T>、ミダックHD<6564.T>、ジャムコ<7408.T>などの上げが目立った。半面、国際紙パ商<9274.T>、オイラ大地<3182.T>、島精機<6222.T>、Hamee<3134.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

(写真:123RF)

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