スマホなど液晶ディスプレイ製造の華顕光電技術、22年7〜9月期はスマホ需要冷え込みで販売が減少

サーチナ

中国株

2022/10/17 9:21

 スマートフォンなどの液晶ディスプレイを製造する華顕光電技術(00334/香港)が10月14日、2022年7〜9月期の製品販売状況を発表した。スマートフォン需要の低迷によりディスプレイモジュールの販売数が前年同期より30%近く減少した。

 同社はTCLグループ傘下企業で、2004年に設立された。主にTFT−LCD/CTPディスプレイモジュールの研究開発、生産、販売を主業務としている。

 22年7〜9月期における同社のディスプレイモジュール販売量は1230万枚で、前年同時期に比べて28.6%減少した。売上高は9億1150万元で、同41.1%の減少となった。1〜9月の累計販売量は4460万枚で同12.3%減、売上高は36億4700万元で同17.1%減となった。

 同社は、国際調査機関IDCの最新報告で、2022年における世界のスマートフォン出荷予測台数が前年比6.5%減の1億2700万台となり、従来の予測よりも3%下方修正されたと紹介。7〜9月における世界の経済回復ペースの鈍化が一層顕著となり、スマートフォン市場の供給側、需要側のいずれもが下向きの圧力を受けているとした。そして、今後の見通しについても、新型コロナによる世界経済の疲弊、歴史的なインフレ、中国本土の経済成長鈍化、地政学的衝突の持続など世界の貿易、協力を阻害する要素に満ちており、消費者の財布の紐も厳しくなることで、同社を含むスマートフォンのサプライチェーンは引き続き厳しい局面に立ち向かう必要があるとの認識を示した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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