【深センIPO】19日は北京怡和嘉業医療など医薬系2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/10/18 9:15

 深セン証券取引所では10月19日、創業板への上場を目指す北京怡和嘉業医療(301367/深セン)と上海泓博智源医薬(301230/深セン)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する予定。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 北京怡和嘉業医療は1600万株を発行予定。2001年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。呼吸健康分野の医療設備、消耗品の開発、製造、販売を主業務としており、主な製品は非侵襲的換気装置、酸素マスク、睡眠モニタリング装置、高流量酸素療法装置など。また、呼吸関連の慢性疾患管理サービスも手掛けている。特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)を主とする睡眠時無呼吸症候群(SAHS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を主とする呼吸機能不全の患者向けに、診断から治療、日常管理までの全サイクル、医療機関から家庭までのマルチシーンをカバーする治療サービス・ソリューションプランを提供する。

 20年における中国の家庭用非侵襲的換気装置市場シェアは3位、家庭用酸素マスク市場シェアは1位で、中国国産ブランドではいずれもトップとなっている。また、世界の100あまりの国・地域で販売されており、米FDAや欧州CEをはじめとする多くの国・地域の各種認証を取得している。

 21年12月期の売上高は6億6250万元(前期比35.53%増)、純利益は1億4569万元(同36.07%減)、22年1〜6月期の売上高は5億6289万元(前年同期比2.63倍)、純利益は1億5247万元(同2.14倍)。

 上海泓博智源医薬は1925万株を発行予定。07年設立で、16年に株式会社化した。低分子新薬の研究開発から商業化生産までのワンストップサービスを手掛けるCRO(異医薬品開発業務受託期間)企業で、薬物の発見、製薬工程の研究開発、原料薬中間体の商業化生産に注力している。21年12月期における売上構成は、薬物発見が52.61%、製薬工程の研究・開発が20.79%、新薬の商業化生産が26.59%。長年の研究開発経験、高い開発能力により国内外の多くの医薬企業を顧客に持つ。

 21年12月期の売上高は4億4821万元(前期比58.39%増)、純利益は7357万元(同51.11%増)。22年1〜6月期の売上高は2億586万元(前年同期比8.67%増)、純利益は2052万元(同8.70%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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