<相場の読み筋>10月20日

2022/10/20 7:45

 19日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比99.99ドル安の3万423.81ドル、ナスダック総合指数が同91.894ポイント安の1万680.508ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億1459万株、ナスダック市場が48億1345万株だった。現地19日に発表された英9月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比10.1%上昇し、市場予想平均の同10.0%増をやや上回った。英物価高が継続したことで、積極的な引き締め策が続くとの見方が台頭。米10年物国債の利回りが4.13%台に上昇(価格は下落)し、相対的な割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ホーム・デポやダウ(旧ダウ・デュポン)、JPモルガンなどが、値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は反落後、もみ合いか。きのう19日の日経平均株価は上値が重いものの続伸し、終値ベースで200日移動平均線(19日時点で2万7247円)を上回った。投資家心理の好転が期待されるが、国内企業の決算発表の本格化を前に、手がかり材料に乏しいことから、積極的に上値を追う動きは限られそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(19日は149円33-36銭)と円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の半ば(同146円93-97銭)と円高に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ローム<6963.T>、オリンパス<7733.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比195円安の2万7035円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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