中国の医薬品販売手掛ける大健康国際集団が22年6月期通期決算発表、売上高7.5%増で赤字縮小

サーチナ

中国株

2022/10/25 9:03

 中国の医薬品小売業者、大健康国際集団(02211/香港)が10月20日、2022年6月期通期決算報告を発表した。前年同期比で売上高が7.5%増加し、赤字額が縮小した。

 同社は12年設立で、13年12月に香港メインボードに上場した。中国東北地域最大の医薬小売チェーン企業、民営医薬卸売企業である。東北地域を中心に、中国全国で395店舗の小売薬局を運営している。石家荘、瀋陽、長春、ハルピン、ジャムスに大規模な物流輸送センターを持ち、優れた配送体系を確保している。

 22年6月期通期の売上高は12億7360万人民元で、前期の11億8520万元から7.5%増加した。事業別の売上では小売事業が4億3370万元で前期比16.6%減少した一方で、卸売事業が8億3900万元で同26.2%増となり、卸売の好調ぶりが全体の売上増に繋がった。売上総利益は2億420万元で前期比30.1%の増加となり、売上総利益率は16.0%で前期より2.8ポイント上昇した。当期純損益は1億8800万元の赤字となり、6億7600万元の赤字だった前期から赤字額が大きく減少した。

 当期の売上増について同社は、22年4〜6月に新型コロナ感染が常態化したこと、防疫政策の変化に伴い、店舗の来客量が徐々に増加したほか、新型コロナの影響により制限されていた発熱、風邪、咽頭炎、抗生物質などの一部製品が開放されたことを要因に挙げている。また、店舗において大型の販促活動を実施したことも売上増に貢献したと説明した。

 また、赤字額が減少した要因については、各種の経営コスト管理を強化したことで利益力、経営効率の上昇に繋がったとしたほか、多くの不採算小売店舗を閉鎖することで損失を可能な限り減らしたとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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